(おじまじんや)
国指定史跡
静岡県静岡市清水区小島本町
▲小島陣屋は譜代大名滝脇松平氏一万石の藩庁として築かれた。無城主格の
小大名の陣屋遺構として保存状態の良さなどから国の史跡に指定されている。
(写真・陣屋の中心部である御殿・藩庁跡。)
石垣造りの小城郭陣屋
ここ小島の地に陣屋を構えたのは滝脇松平信治で、高一万石の譜代大名である。宝永元年(1704)のことであった。 家臣数の維持にも苦慮していたようである。一万石大名の抱えるべき家臣の定数は二百三十五人であったが、安政期(1854-60)の分限帳によれば百二人であったとされる。定数の半数以下である。そこで藩は百姓を武士に取り立てて譜代足軽とし、通常は農事に従事して定期的に陣屋へ出仕させて家臣数を補ったとされている。 |
▲大手口北側の切込みハギの高石垣。石垣で構築された小島陣屋のなかで最も城郭的景観を見せている部分である。 |
▲大手口の枡形。 |
▲陣屋裏門跡。 | ▲裏門跡の石垣。 |
▲陣屋主要部の石垣。 |
▲陣屋跡から見た小島町の街並み。 |
▲陣屋南東部の大手口。 |
▲大手口北側の石垣。 |
▲大手門口の枡形。 |
▲陣屋の御殿跡。 |
▲御殿跡に立つ看板。 |
▲陣屋入口に立つ説明板。 |
▲陣屋北東近くの酒瓶神社の鳥居。八代藩主信進(のぶゆき)の寄進したもの。 |
▲国道52号沿いに移築現存する御殿書院の建物の一部。現在は小島町文化財資料館となっている。 |
----備考---- | |
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訪問年月日 | 2014年12月14日 |
主要参考資料 | 「静岡県の城跡」静岡古城研究会 |
↑ | 「静岡県古城めぐり」他 |