(はがじょう)
市指定史跡
兵庫県宍粟市波賀町上野
▲ 波賀城は当初芳賀氏の城であったが鎌倉期に地頭となって入部した
中村氏の居城となり、戦国期に本格的な山城に強化されたものであろう。
(写真・山頂部分に復興された二層櫓。)
波賀の地に三百年、
中村氏二十代の古城
波賀城の創築は弘長年間(1261-63)にこの地域の有力者であった芳賀七郎によるというのが通説となっている。平安時代、この地域は石清水八幡宮の荘園となっていて伯可荘と呼ばれていた。芳賀氏はこの荘園の開発領主として勢力を張っていたものと思われる。芳賀七郎は鎌倉初期の武士であったようだが、その後は武蔵国出身の中村氏に領主の座を取って代わられている。 |
▲ 林道の終点が訪城者用の駐車場となっており、ここからは徒歩で向かう。 | ▲ 駐車場から200mほどで管理事務所や案内板、冠木門のある所へ着く。 |
▲ 冠木門横の城址碑。 |
▲ 冠木門からの登山路はすべて歩きやすく整備されている。 |
▲ 木造二層檜皮葺きの櫓。内部は学習資料館として無料公開されている。 |
▲ 二層櫓の内部。壁に波賀城の歴史などが説明されていた。 |
▲ 城址最高所には祠が建っている。 |
▲ 櫓台の石垣。角部の積み方が後の算木積にまで発展していない古い形態である。 |
▲ 櫓から城下を眺める。眼下に因幡へ通じる若桜街道が見える。 |
----備考---- | |
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訪問年月日 | 2013年5月4日 |
主要参考資料 | 城址説明板・他 |