(はたかまじょう)
掛川市幡鎌
▲ 幡鎌城は当地に居館を構えていたという幡鎌氏に関連するものなのか明確ではなく、
謎めいた城跡である。(写真・主郭から東に伸びる尾根。曲輪状の緩い段差が見て取れる。)
川淵に築かれた古城
幡鎌城は掛川市幡鎌の最福寺の裏山に築かれた城である。南西方向に流れる原野谷川がここ幡鎌の地にぶつかって南へとその流れを変えており、このため昔は深淵に臨みし村と言われていたようだ。この深淵を天然の外堀とする幡鎌城であるが、その築城者や歴史となるといまだに解明されていないのが現状である。城址のある最福寺付近は幡鎌氏の居館があった所とされている。 |
▲ こうして見ると堀切のようだが、単なる山道の通路(切通し)ともとれる。 |
▲ 幡鎌城址遠景(南側から)。 |
▲ 最福寺の山門。この裏山が城址となる。 |
▲ 最福寺の墓地から高みを目指して直登する。ちょうど写真の中央あたりに向かえば切通しが現れる。 |
▲ 主郭西側には空堀状のくぼみが10mほど伸びている。 |
▲ 主郭(曲輪)。山頂部分は円形の削平地のようで土壇状の膨らみも見られる。 |
▲ 尾根上の段々(曲輪)の間には浅くなった堀切跡ともとれるくぼみが見られた。 |
----備考---- | |
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訪問年月日 | 2012年3月3日 |
主要参考資料 | 「遠州幡鎌氏とその一族」 |
↑ | 「遠州幡鎌氏とその一族・補遺」他 |