(にしやまじょう)
掛川市高田
▲ 西山城は吉岡城とも呼ばれるが何れもこの地域の地名である。
築城の時期、城主ともに不詳の城跡である。(写真・右側の茶畑の高い所が
主郭跡。その左の谷間が大堀切跡。さらに左がニノ曲輪のある丘である。)
吉岡原と本郷を望む城跡
吉岡原は原野谷川中流域西岸に広がる台地である。現在の掛川市高田、吉岡の地域にあたり、西山城のことを吉岡城とも呼んでいる。城はこの台地の北端部に築かれており、台地上はもとより原谷の本郷一帯が俯瞰できる位置にある。 原氏が戦いに備えて城を築いたとすれば二つの時期が考えられる。一つは明応三年(1494)の今川氏による原氏攻撃の時期で、原氏は高藤城に籠って抵抗しているがこの時にこの西山城も物見台的なものとして築かれたのかも知れない。 |
▲ ニノ曲輪から見た大堀切とされる谷間。 |
▲ 主郭とニノ曲輪の間の窪地も茶畑と化している。右奥の鉄柱付近からよじ登るとニノ曲輪に出る。 |
▲ ニノ曲輪の最高所平坦部。 |
▲ ニノ曲輪は東に向かってなだらかに傾斜している。 |
▲ 北東側から見たニノ曲輪の林。 |
▲ 南東側から見たニノ曲輪。 |
▲ 主郭跡付近から吉岡原台地と本郷方面の景色。 |
----備考---- | |
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訪問年月日 | 2012年3月3日 |
主要参考資料 | 「静岡県の中世城館跡」 |
↑ | 「掛川の古城址」他 |