(じょうがみねじょう)
浜松市浜名区
▲ 尉ヶ峰城は遠江南党井伊氏によって築かれたものと思われ、千頭峯城に比定する説も
あるほどの城跡である。しかし、その存在を知る人はごく稀である。(写真・城域最南端の出郭跡)
南党の山城跡
尉ヶ峰は浜松市北区内の三ヶ日町、細江町、引佐町の三町の境界線上にあり、奥浜名自然歩道としてのハイキングルートが整備されている。山頂からは眼前に浜名湖が広がりハイカーの人気スポットのひとつとなっている。標高433mの尉ヶ峰は浜名湖北岸の最高所であり、その尾根筋は引佐町と三ヶ日町にわたり東西に約10kmほど伸びている。 |
![]() ▲城内で最も広い平坦地であるニノ郭。この先が本郭となる。 |
![]() ▲本郭。 |
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![]() ▲ 駐車場の北側に設けられたこの階段が登山道の入り口となっている。ここから山頂まで約20分ほどである。 |
![]() ▲ 登山道を進んでしばらくするとこの案内板が立っている。江戸時代の気賀の近藤家の殿様がここで猟をした時に驚いたイノシシが転がり落ちたという伝承があり、この先の急な登り路は獅子落しと呼ばれている。 |
![]() ▲ 尉ヶ峰登山道最大の難所、獅子落しである。登山者用に岩場にロープが取り付けられている。 |
![]() ▲ 南の出郭。獅子落しの難所を登りきるとここに出る。北朝幕府軍との戦闘があったとすれば、ここが最大の激戦地となったと思われる。 |
![]() ▲ ニノ郭。南の出郭から尾根筋を北へ100mほど行くとここに出る。最も広い平坦地で武者溜りであったかも知れない。 |
![]() ▲ 本郭。休憩と展望のための東屋が建てられ、獅子落としに因んだものかイノシシの作り物が置かれている。 |
![]() ▲ 本郭から浜名湖を眺める。 |
![]() ▲ 本郭西側から北側にかけて取り巻くように腰郭が見られる。 |
![]() ▲ ニノ郭から北東方向に伸びる尾根筋。ハイキングコースでもあるため、歩きやすくなっている。 |
![]() ▲ 本郭から北東(細江町方面)へ200mほどのところに岩場がある。何らかの施設に利用された可能性もある。 |
![]() ▲ 岩場の先の平坦地。出郭跡と見られている。 |
----備考---- | |
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訪問年月日 | 2012年5月19日 |
主要参考資料 | 「古城35号」 |
↑ | 「古城49号」 |