(きぬがさじょう)
市指定史跡
神奈川県横須賀市衣笠町
▲ 衣笠城は三浦一族の本拠地であり、鎌倉期以前の歴代当主の
居城であった。頼朝挙兵時、三浦氏はこれに応じて挙兵したものの頼朝
らとの合流に失敗、衣笠城に籠城するも激戦の末に落城してしまった。
(写真・衣笠城主郭と三浦義明公八百年記念碑。)
衣笠合戦、老命を武衛に投げうちて
三浦半島の中央部に位置する衣笠城は三浦一族の本拠として知られる。三浦氏が当地を与えられ勢力を伸張するようになったのは前九年の役(1051-62)で三浦為通が源頼義に従軍、その戦功によってであったとされ、康平年間(1058-65)に築かれたといわれる。したがってこの城の歴史は平安時代にまで遡ることになる。城といっても戦国期に発達した山城のように土塁や堀切などで防御効果を高めるような工夫はされていない。この当時の城は地形そのものに要害性を求める場合がほとんどであり、堀などは補助的なものであったに過ぎない。 |
▲衣笠城主郭部分。 |
▲土橋状の先にも平場がある。 |
▲大善寺駐車場(左)と登城口への坂道。 |
▲登城路入口に立つ案内板。 |
▲城址への登城路。大善寺の裏手を登って行く。 |
▲登城路に立つ説明板。 |
▲登城路の脇に建っていた「衣笠城趾」の碑。碑面左には三浦同族会と彫られていた。 |
▲主郭部入口に立つ「横須賀風物百選衣笠城址」の標柱。 |
▲ 「三浦大介義明公八百年記念碑」。 |
▲ 城址最高所に建てられた「衣笠城址」の碑。 |
▲衣笠城址碑の近くに「物見岩」と呼ばれる巨岩がある。 |
----備考---- | |
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訪問年月日 | 2013年1月4日 |
主要参考資料 | 「日本城郭総覧」 |
↑ | 「全訳吾妻鏡」他 |